さて、間取り解説編も二階へ突入です。
個別の部屋…と思いましたが、一番悩んだのは、どうゾーニングするかでした。
一回は水まわり+LDK、では二階は?
どう空間を使おうか?どんな部屋を作る?
今回はそのあたりについて触れてみます。
ゾーニングとは、
建築・インテリア計画において行なわれる設計計画上のプロセスのひとつ。
空間を機能や用途別にまとめて、いくつかの小部分に分け、それぞれに必要な空間の大きさを設定し、相互の関連を見た上で、空間の中での位置関係を決定する設計手法。
建物の上下階に渡って垂直的に空間を分配、割付けしていくことを、ヴァーティカルゾーニング、ひとつのフロアを対象に、水平的に空間の分配、配置を行なうことをフロアゾーニング、またはブロッキングと言います。
(住宅建築専門用語辞典より)
ゾーニングにあたり、こっそりと胸に秘めていた(というと大げさですが)ことがあり、今思うと自分の中ではかなり叶えたい願望だったんだなーなんて改めて思うので、そのあたりも少し書いてみたいと思います。
Contents
二階に入れたかった要素
具体的に間取りの検討をはじめた時点で、二階に入れたかった要素は以下の通り。
・寝室
・ウォークインクローゼット(最低3帖)
・子供部屋(収納別で4.5帖くらい)×2
・洗面台
・トイレ
・きんつば(夫)部屋(所謂書斎的なモノ)
このあたりは各ご家庭によって広さは違ったりはするものの、それ程奇抜ではない要素かと思います。
子供部屋の収納には親の物や予備の物を入れない
今まで生活してきた中で絶対こうしよう!と思っていることとして、
「子供部屋の収納には親の物や予備の物は入れない」ということ。
これは自分が子供だった頃の経験からなのですが、子供部屋の収納に自分ではまったく使わない物がみっしり詰まっていて、収納はあれど使えない(部屋に家具を置く)というパターンが非常に嫌だったからです。
まめだいふく実家は物が多かったり、その部屋にしか仕舞えなかったりということもありますが、子供部屋は子供の物を置く!子供が出て行った後なら物置部屋にしようがOKということを念頭に、収納計画も考えています。
いざという時に退避先はありますか?
きんつば家のように子供が小さい場合、しばらく子供部屋は使わないし~と、子供部屋の収納にポイポイと物を仕舞ってしまうケースって結構ありがちだと思うのですが、お子様が大きくなった場合、きちんと退避先はありますでしょうか?
特に子供部屋が狭い(うちのように4.5帖とか)の場合、
「子供なんだからつべこべ言わずに我慢しなさいよ!」はちょっと可哀想だと思います。
(まめだいふく子供時代の部屋は6帖だったので、家具で圧迫されても大丈夫でした)
入れられたらいいなと妄想だけして諦めた要素
入れると決めた要素の陰で、消えていった要素もありました。
ふんわりと入れられたらいいなーと妄想して諦めたものとしては、
・夫婦別のクローゼット
・書庫(壁はみっしり本棚部屋)
でした。
夫婦共有になったクローゼットは収納アイディアでカバー
クローゼットはワタクシの服が多いもので、心おきなく空間を使いたかったのと、二人の物がごちゃごちゃ混ざったり(浸食して怒られたり)するのが嫌だな~なんて想いから。
これは収納方法でカバーする方向で、ウォークインクローゼット一つで頑張ります。
使いやすいクローゼットが欲しかったから、注文住宅になったと言っても過言ではありませぬ…
書庫が欲しかった
本当は書庫が欲しかったのです。
実家時代は近所の図書館でどっさり本を借りて来てはのんびり読み耽るのを楽しみにしていたりして、読むペースで本を購入していたら破産するわ!みたいなタイプだったのです。
なので、気になった本は図書館で借りて、何度でも読みたい!手元に置きたい!と思った本だけ買うスタイルだったので、読書量の割に手持ちの本は少なかったのです。
きんつばと暮らしはじめてからは近所に図書館がなかったので、駅前ブックオフで図書館で借りる感覚で100円コーナーの本を買っていたら「ブックオフは図書館じゃねえ!」なんて怒られました(笑)
…話が逸れましたが、買うほど好きな本は手離したくない!というタイプなのです。
なので、ある程度本を収納できるスペースが欲しかったのですね。
スペースさえ確保できるなら、ちょっとずつ司馬遼太郎全集を集めたいのよ、私は!
というか、本が読める空間が欲しい!くれ!作る!
という、読書空間確保が二階における裏テーマだったのでした。
読書空間だけは!絶対に欲しい!
漫画はどこでも読めるけれど、司馬さんとか静かに読まないと世界に入れないんですよ…
一人で本が読みたいんだよ!
同じ空間でPCカチャカチャやられると、無理!
つまり、何が言いたいかと言いますと、
私に本を読ませろ!
きんつばとは10年近く一緒にいますが、静かに本が読めない(読みにくい)環境は、深層心理下ではなかなかのストレスだったようです。
「まめちゃんそんなに本読まないじゃない?」ときんつばに言われたことがありますが、あなたがいるから読めないんじゃないか…
今まで住んでいた家で静かに集中して本が読めそうな場所ってトイレくらいだったので、休日にいつまでもトイレから出て来ない嫁とか嫌でしょ?(笑)
そんなわけで(?)きんつば部屋(所謂書斎的なモノ)をどう切り分けるか、そんな観点で当初は考えていました。
今までの生活スタイルだと、寝室ドーン!で、そこにきんつばコーナーもまめだいふくコーナーも入れちゃえ☆的な方向に行ってしまうので、断固阻止!の構えで間取り検討をしていたのでした。
誤解されないように補足しておきますが、世の中でたまに見る「旦那は邪魔なのよ!」的な思想ではないのですよ(・∀・;)
読書してる時以外なら同じ空間に居ようが、PCをカチャカチャやられようが気にならないんですがねー
季節の変わり目…きんつば家はプチパンデミックでございます。皆様風邪など召されませぬようお気を付けて。
咳が…咳が止まらなくて腹筋が痛くなってきました(´;ω;`)
コメント
司馬さんに、思わず食いついてしまいました o(^-^)o
お好きなのですねー!!
私も大好きなのです♪ 一番好きなのは「項羽と劉邦」ですが
「街道をゆく」とかをチビチビ読むのも好きです。
誰にも邪魔されず、静かに読書… 分かるわぁ~。
はじめまして。やっこと申します。
「子供部屋に親の物を置かない」って重要ですよね!子供部屋の収納が余っていたりすると安易に季節外の物なんかを収納してしまいそうなので、私も決してそうしないように気を付けています。子供部屋を作った以上は、狭くてもそこは子供の空間ですもんね。そうだよね!と共感したので、思わずコメントしてしまいました(*^_^*)
司馬遼太郎全集いいですね!全集じゃなくても、司馬遼太郎は10冊以上の収納場所を確保した上じゃないとなかなか手が出せないので、収納できるスペースがあると心おきなく読めていいですよね~。
まめだいふくさん、緻密で具体的なビジョンがあっていつも感心しながら拝読しています。我が家はもう建ってしまったので読んで妄想するだけですが・・・。入居後の記事も楽しみにしています♪
まめだいふくさん読書家なんですね~!
私も本は雑食でいろいろ読むのですが
出産後はなかなか時間が取れず、
復職してからは通勤時間が貴重な読書タイムとなっています。
私は一人でこもって読む…というより、
トイレの中とか寝る前とか、駅のホームとか(笑)
ヘンなシチュエーションで読むのが好きなので
人それぞれなんだなーと思いました♪
それにしても趣味部屋うらやましいです。大人の夢です!
あ、それともし差支えなければ
リンク貼らせて頂いてもよいでしょうか~(*´∀`)
わーしましまさんも司馬さんが好きなのですね(*´▽`*)
一番好きなの…と選ぼうとすると悩ましいけれど、
読みたいけれど読み終わりたくない…読み終わるのがもったいない…
読み終わって「ああ、逝ってしまった」と感じた「竜馬がゆく」(定番すぎますが)
「項羽と劉邦」は読もうリスト入りで背後の本棚にいるので、
娘のストーカーっぷりが落ち着いたら真っ先に手に取ってみたいと思います♪
しましまさんのブログは随所で本棚愛(読書愛)を感じます。
共感ワードがたくさんで、ワクワクしながらフリースペースの記事も読んでいました。
Web内覧会も楽しみにしています♪
はじめまして、コメントありがとうございます♪
収納ってスペースがあると、ついつい入れてしまいたくなるものなので…
実際拝見させていただいたお宅でも、
使っていない子供部屋の収納にガンガン物を入れていたりしたので、
「これって後で困りそうだな~」なんて勝手に心配していました。
子供部屋は狭いからこそ、フル活用させてあげたいな~なんて個人的には思っています。
司馬さんは手元に置いて何度でも読み返したい作家さんなので、
いつか全集を!毎月ちょっとずつ買おうかしら?と思っていたら、
「どこに置くの?」と白い目で見られら過去が…
引っ越してみたら予想以上に本が収納できたので、
今度こそちょっとずつ集めようと思っているところです!
文章にすると凄く考えているような印象になるだけで、
実際のところは収納以外は割とふんわりな普通の家のような(;・∀・)
色々コメントをいただく度に「そ…そんなたいしたもんじゃないのに…」と
恐縮しきりな今日この頃だったりします。
私も雑食で色々読んでいたのですよー
実家の近所の図書館が程よく空いていて、それなりに新刊も入るので気に入っていたのですが、
実家を出てからはペースダウンして最近はあまり読めず…
我ながら面倒くさいのですが、どこでも読める作家さんと、
静かに読まないと世界に入れない作家さんといるんですよね。
趣味部屋は外から鍵がかけられる仕様になっていたりします。
ふふふ、子供よ、触れまい!(ゲームソフトがいたずらされたら困るな対策)
子供が小さいせいもあり、まだ全然活用していない部屋ではあるけれど、
早くあそこでゲームをしたり、夫が寝た後に本を読んだりしたいものです。
リンク、どうぞどうぞ~♪
こんばんは
趣味のスペースを確保する! これこそ新築一軒家の醍醐味ですよね!
長いローンを組んでの買い物ですからなおさら拘りたいです
私の書斎は当初2畳程度の広さで寝室横に造りましたが・・・
仕事中心の使用になってしまったので2階のオーディオ部屋に
2つ目の書斎を作って読書スペースにしました
元々オーディオ部屋なので防音処理をしています
静かに本を読む、時にはシェイクスピアの台本を読みながら
大声でセリフを叫ぶ! 誰にも気兼ねは不要!
建築当初と違う使い方でも対応出来る間取りが
長く住める家の必要条件なんだろうと思います
デザイナーとは将来展望てしてウォークインクローゼットを
過剰に広く採って子供部屋にしましょう!と決めました
未使用のクローゼット、6.5畳!
数十年先を考えての提案でした! ありがたい!
住まいに合わせた暮らしをするのではなく、
暮らしに合わせた住まいにできるというのが注文住宅の醍醐味ですよね!
うーん…ここをどう使おう?と考えるのではなく、
こういう使い方をしたいからこんな部屋が欲しい!とか。
防音処理がされた第二書斎…
贅沢ですね~
生活に合わせて対応できる間取りというのも素敵ですね!
k-hirataさんのおうちは、趣味を120%満喫できる家!という印象を受けたのですが、
実用性も汎用性もバッチリなんですね!
ブログやいただいたコメントの行間からもこだわりと満足感が感じられます♪