買付証明書を提出し、一番とのことでほっとしたきんつば家。
しかし、同じ日に他社からもきんつば家より50万円高い金額で買付証明書が出たそうです。
え?きんつば家が一番なんだから大丈夫でしょ?と思っていましたが、きんつば家の担当・工務店のSさんの話を聞いていると旗色が悪そうです。
ここで買付証明書がどんなものなのか改めて確認してみましょう。
…というか気になって気になって調べてしまいました。
買付証明書とは
購入希望者が、購入の意思がある旨を所有者または所有者となる予定の第三者にあてて表明する文書のこと。
購入希望者の確定的意思表示ではないので、これにより購入の義務まで負うものではない。
不動産業界でも、道義的な責任は別として法的な拘束力を発生させる書面ではないため、発行人は随時これを撤回・取消し・否認できるものとして取り扱っている。
買付証明書は、媒介業者がこれをもって発行人の購入意思がある旨の説明に使われることが多い。
不動産総合サイト21style 不動産取引関連用語 買付証明書より
All Aboutのガイド:平野の私的不動産用語集の買付証明書ページなんかもわかりやすいでしょうか。
つまり…買付証明書は契約書ではなく、「この物件をこの条件で買いたいです」という買主側からの意思表示の書面です。
これを出したからと言って「買わなくてはいけない」と法的拘束力が発生する書面ではありません。
複数の買付証明書が出た場合、慣例的には先に出した人に優先権を与える場合が多いものの、買付証明が複数あった場合には、売主さんには誰に売るのかを決める自由も有ります。
後から買付証明書を出した人と売買が成立するケースも普通にあるそうです。
実際どうなる?
慣例的な話では、一番目の人と話がまとまらなかった場合に二番目三番目…といくようですが、好条件の人に順位をすっ飛ばして決めてしまいましたーと言われても諦めるしかないようです。
交渉は任せてください!○番手からひっくり返した実績があります!
なんて宣伝をしている会社もありましたし、
体験談としてひっくり返した人、ひっくり返された人、調べたらどちらも出て来ました。
(体験談や詳しい話を読みたい方は、OKWaveなどで調べるとたくさん出て来ますのでどうぞ)
自分が一番手の買主の立場だから
「慣例通りうちが交渉まとまるか決裂するまで待ってよー」なんて思いますが、
二番手以降だったら「うちの方が良い条件出すからこっちに売ってよ!」と思うでしょうし、
売主の立場なら「高く買ってくれる相手に売りたい」と思うでしょう。
実際問題どうなるかと言えば…
仲介会社の胸三寸!
あれこれ調べて悶々と考えている間にも、二番手の人と話がまとまっている可能性だってあります。
せっかく気に入った土地を見つけたのに、目の前で他の人に持って行かれかねない自分達の状況に、ひたすら嫌な汗をかくことしかできないのでした。
続く